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近代建築の巨匠
フランク・ロイド・ライトが残した
美しすぎる名作建築4選
「近代建築の三大巨匠の一人」として世界に名を馳せる建築家、フランク・ロイド・ライト。
今回は、彼が手掛けた作品のなかから、有名な4つの建築を紹介します。
1867年、ウィスコンシン州に生まれたフランク・ロイド・ライトはアメリカを代表する建築家のひとりです。
日本においても、「旧帝国ホテル」などを手掛けたことで知られています。
彼がその人生をかけて追い求め続けてきた「有機的建築」は、自然と建築の共生を唱えた思想として、現代の建築家たちに大きな影響を与え、アメリカ独自の建築様式を確立していきました。
91歳で没するまでに、400件あまりの作品を遺したライトですが、去る2019年、そのうちの8件の建築作品が世界遺産に登録されたことで、いまふたたび注目が集まっています。
今回は、ライトが手掛けた作品のなかから、有名な4つの建築を紹介します。
ライトの作品のなかでももっとも有名なのが、「落水荘」という名で知られるカウフマン邸。
ペンシルベニア州ピッツバーグの自然のなかにあるこの建物は、写真からもわかるように滝の上に建てられています。そのため、邸内には臨場感あふれる滝のせせらぎが響き、暮らしのなかに自然が溶け込む構造になっています。
落水荘が完成したのはライト70代の頃。彼が目指した有機的建築の集大成とも言える作品です。
また、アインシュタインやチャップリンといった著名人が訪れていることでも知られています。
Fallingwater 落水荘
https://fallingwater.org/
建築家として独立したライトが、初期の頃に確立したのが「プレイリー・ハウス」という住宅スタイルです。
その代表作とも言われるのが、イリノイ州シカゴにある「ロビー邸」。当時、シカゴ周辺の住宅によく見られた屋根裏や地下室を無くし、建物の高さを抑えることで、水平線を強調した印象的な佇まいを実現。部屋同士を完全に区切ることなく、一つの空間として緩やかにつないだスタイルは、ヨーロッパの古典様式の影響下にあった当時のアメリカに近代建築の幕開けをもたらしました。現在スタンダードとなっている住宅スタイルの、原型を築いた作品のひとつです。
ニューヨーク市マンハッタンにある、かたつむりの殻のようなかたちをしたこの建物も、ライトの作品。近現代美術専門の美術館である「グッゲンハイム美術館」は、美術館施設の概念を根本から覆した作品だと言われています。
理由はその構造。エレベーターで建物の最上部まで上がり、らせん状の通路をゆるやかに回りながら壁面に掛けられた作品を鑑賞するという、一風変わったデザインになっているのです。
先に紹介した落水荘、ロビー邸とならび、こちらも2019年に「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群」のひとつとして世界遺産に数えられています。
多作な建築家だったライトですが、そのほとんどの作品はアメリカ国内でつくられており、国外の作品はわずか4つだけ。そしてその4つの作品が残されたのが、日本なのです。
なかでも傑作と言えるのが、いまなお“ライト館”と呼ばれ愛されている「旧帝国ホテル」。平等院鳳凰堂をモチーフにしたとも言われている巧みな意匠と、ライトの得意とする流れるような空間構成がふんだんに発揮された建築は、見る人を圧倒する華麗さを誇りました。
惜しまれながらも1968年に取り壊されてしまった旧帝国ホテルですが、その中央玄関部は愛知県の博物館明治村に移設されており、いまなお在りし日の姿を垣間見ることができます
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